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夫婦で妊活旅行に行く話
第5章 エスコート…? *
「ね、ねぇ、透真ぁ…ッ、
もしかして、こんな感じにずっとするって事」
彼の中での これ以上ない位に
優しく紳士的に私を可愛がると言うのは
全身に…こんな風にして行く…って事?
「どうしたの?ののか、
そんな顔をして、俺がそんな風に
えっちな事をさ、するのが。
俺らしくないとでも言いたいの?」
サラっとののかの髪を一束
透真がその手に掬い取ると
恭しく掬い取った髪にキスを落とす
「ん、ねぇ、透真、しない…の?」
「ん?しないって?今、してる最中でしょ?」
何を言ってるのと
言いたげに透真に言われてしまって
「透真、い、いつも通り…でいいよっ、
なんか、変な感じがして落ち着かない…もんッ」
「なら、優しく…紳士的に
じゃなくてもいいって事?
いつも通り…に、しちゃってもいいの?」
こちらを見る 彼の目が
変わった様な気がして
無意識に彼との距離を取ろうとして
トンっと自分の背中に部屋の壁が当たる
離れようとした分の距離を詰められて
透真と壁の間に挟まれる様になる
「どうしたの?ののか、
まだ俺は、ののかに何もしてないじゃん」
そう言いながら こちらを見るその視線に
貫かれて射貫かれる
服をちゃんと着てるのに
丸裸にでもされて居る様な
そんな風にその視線を
自分の身体の皮膚で感じてしまって居て
思わず 見えてないのだが
自分の腕で自分の胸を隠してしまう
今更なんだけど 何度もしてるんだから
夫婦なんだし 今朝だってしてたのに
透真がののかの
自分の胸を隠す様にして
胸に当てていた腕の上に
自分の手を当てる様に置いて来て
そのまま 彼が身体を寄せて来るから
グッと背中を壁に押し付けられてしまう
私の手の上に当てている手で
そのまま押さえ込んで来て
まだ 何もしていない
その彼の言葉の通りにまだ何もされてないのに
自分の胸が騒がしい
じりじりと追い詰められていて
逃げ場は無いし
腕の上に置かれてる手だって
押さえ込まれてるだけで
そこまでの拘束ではないし
身じろげば振り払える物なのに
逃げられないとそんな風に感じてしまって居て
その透真の言葉の通りに
まだ何もされて居ないのに
ゾクゾクっと背筋が震えるのを感じる