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夫婦で妊活旅行に行く話
第6章 えっちの後は……
「俺は肉だったら何でも良いんじゃなくて、
ののかが良いのッ、ののか食べる系専門」
「透真は…食欲が旺盛過ぎるだってば…ッ」
男性としてのバイタリティーが
溢れに溢れてるもんな 透真って
だから実際にモテモテだった訳だし
でも透真が肉食系だったから
追われるより追う方が良かった訳で
色々あって 積極的に
アプローチをして来る彼を 受け入れる所か
拒み続けていた私を選んだ訳なのだから
「俺と結婚して良かったって、
ののかの口から言ってくれないの?」
「もう、それも、
いつも言ってるでしょ?透真。
透真が良かったんだよ?私は。
透真とじゃなかったら、
きっと、結婚もしてないよ?私。
自分の子供だって、欲しいとも
思わなかったかも知れないからね。
だから、透真は私にとってさ、特別なんだよ」
「そうか!マジ?俺、特別…?
ののかにそう思って貰えて、
俺めっちゃ幸せ者じゃん、サンキューな」
透真の言葉にううんとののかが
自分の首を横に振って否定すると
「違うよ…透真、お礼を言うのはこっち。
だから、ありがとうは…私が言うんだよ?」
「いいじゃん、そんなの。
俺が言ってもののかが言ってもさ。
俺、腹減ったんだけど、
腹減り過ぎて死にそう、飯食いに行こうぜ?」
夕食の会場のレストランまで
敷地の中を透真と一緒に
手を繋いで歩いて移動する
ギュッとさっきの返事の代りに
繋いでいた透真の手を握りしめた
「私も…ね、幸せだよ、今」
「ならさ、ののかさ。
今よりもっとさ、
俺と一緒に幸せになっとかない?」
”幸せ”と言う透真の言葉に
ののかが自分の下腹部を
すりすりと無意識に撫でてしまって居て
まだ 出来たとも確定した訳じゃないのに
何をしてるんだろうって
気の早い自分の行動に呆れながらも
ふふっとさっきの透真の言葉に
自然と笑みが零れて来てしまって居て
「うん、そうだね、幸せだと思うよ?
そうなれば、ね。透真も?
赤ちゃん…出来たら、幸せ?」
「今は俺達は、夫婦だけどさ。
そうなれば、家族になるんだし?
子供が何人か出来たらさ、
きっと賑やかで毎日楽しいって。
ののかが居てさ、俺が居てさ、
子供が何人か居たらさ、最高じゃん?」