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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
白良浜を散歩している観光客の姿が
駐車場からは見えていて
横断歩道を渡って道を一本行けば
そこはもう白良浜と言う立地に
その白浜エネルギーランドは建っていた
「だったらさ、後で白良浜また行く?
冬に白浜にまた来ても良いかもね?」
「冬に白浜?夏じゃなくて?」
「冬はあの真っ白なビーチで
イルミネーションしてるんだってさ。
冬には冬で白良浜には、
夏には無い魅力があるんだぞ?
まぁ子供がある程度大きくなったら、
白良浜で海水浴もいいけどな」
エネルギーランドには営業時間の
10分ほど前に到着したが
何でもない9月の普通の平日なだけあって
車がぽつぽつと停まって居るだけだった
ののかが白浜エネルギーランドと
カラフルな文字で書かれた
ゲートをスマートフォンで撮っていて
アドベンチャーワールドの入口は
撮ってなかった気がするんだが
こっちは撮るんだなと
透真は嬉しそうに
写真を撮ってるののかを見ながら
そんな事を考えていて
「ののか、撮ろっか?」
「え?いいの?うん、お願い」
嬉しそうにポーズをとる
ののかを数枚撮影して
スマートフォンをののかに返した
アドベンチャーワールドの入口のすぐに居た
噴水のペンギンは動画まで撮ってたよな
ののか…好きだよな…マイナースポット…
まぁ…エネルギーランドは
白浜では有名な観光スポットだから
そこまでマイナーではないけど
ガイドブックにも載ってるしな…
「透真~、透真ってば、どうしたの?
入口の方に行かないの?」
「あ、ああ。ごめん、今、行く」
10時30分に営業開始になって
建物の中に入ると 陽光が差し込む
エントランスホールには
小さめの恐竜の骨格標本があり
ののかがそれを小さな子供と
混じって眺めている間に
透真チケットを窓口で購入する
ここはチケット売り場だけの様で
売り場のすぐ裏手には
長い上りのエスカレーターがあって
それで上に上がる様になっている
「おーい、ののか、
チケット買ったから、行くぞ~」
買った大人のチケットの半券を
恐竜を見ているののかに渡して
エスカレーターを上ると
その先には このエネルギーランドの
マスコットキャラクターである
赤い恐竜の着ぐるみが出迎えてくれる