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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
そのジオラマを取り囲む様に
座席が配置されているので
「あの辺りにでも座る?」
そう誰も座って居ない
ジオラマから左側のエリアに座らないかと
透真がののかに尋ねて来て
空いてるエリアの椅子に座ると
まだ 上映前なのにそのジオラマを
ののかがスマートフォンで撮影していて
「ちゃんと、ジオラマに
本物のお水が入ってるんだね」
風力発電の風車や太陽光発電のパネルが
ジオラマの中に設置されていて
ジオラマの奥の方には水力発電が出来るダムと
そのダムの隣の山には火力発電所も見える
道路と鉄道らしき物もあるから
もしかしたら上映が始まれば
電車がそこを走るのかも知れない
そんな事をジオラマの街を見ながら
透真が考えていると
上映が始まって
エネルギー大使に任命された
ここのイメージキャラクターのエネゴンが
博士と共にエネルギーについてを
考えると言う15分のプログラムが上映されて
上映中はジオラマの建物に電気がついて
風力発電の風車が回ったり
ダムから放水される様子を見ながら
後ろのスクリーンでアニメーションで
その説明を補足しながら
限りのある資源とエネルギーを考えて
エネルギーの地産地消を進める様な
そんな内容のプログラムになって居た
「普段当たり前にあるから、
意識せずに使ってるその電気が
どうやって作られてるのかを、
勉強するのに、分かりやすくていいね」
アニメーションとジオラマのギミックで
家族連れが連れていたのは
平日なだけあって未就学児だったが
小さな子も興味ありそうに見ていたので
「確かに、小学生以下の子供でも
理解がしやすい内容になってたな。
これから先の地球環境の事を考えるのに、
小さい内から、こんな風に遊びの中に
学びを意識しないで、取り入れられる
施設があるはいいと思うけどな、俺も」
ある程度大きくなれば
もっと専門的な事が学べる
科学館や施設もいいな
そんな事を透真が考えていると
「ねぇ、透真、次、行かないの?」
座ったままでジオラマを眺めながら
そんな事をぼんやりと俺が考えている内に
知らない間に他の家族連れも先へ行ったらしく
ののかが透真に声を掛けて来て
他の人達は上に行ったと言うので
自分達も上に上がる事にした