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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
ギュッと透真が繋いだ
手を握り返して来ながら
恋人繋ぎにするかと尋ねて来る
「やっ、このまま…で、いい…ッ」
手は敏感だから 繋いでるだけで
性的な方に刺激を受けてしまって
ソワソワと落ち着かなくなってしまうから
外ではあんまり…その…
恋人繋ぎはしない様にしてるんだけど
「いいじゃん、手を繋ぐぐらいさ」
「その手…が問題なんだってばっ
……、ちょっと…だけ…なら、いいよ」
トリックアートの館から出ると
透真がそう促して来て
ちょっとだけだと条件を付けて
ののかがしぶしぶ応じると
次のエリアに向かうのに
繋いでいた手を恋人繋ぎにして歩き出した
入口に居たエネゴンがこっちに来ていて
また同じ質問をされるのかと思ったいたら
今度は持っているパネルの
白浜エネルギーランドが〇で伏せてあって
その簡単すぎるクイズに答えると
どうぞとまたエネルギーランドの名前が
外包に印刷された飴をお姉さんに貰った
「透真、飴ちゃん1ついる?」
どれがいいと 手の上にののかが
先程の飴と合わせて4つの飴を
自分の手の平に乗せて見せて来て
赤 ピンク 黄色 黄緑の色をした
小ぶりのキャンディーのどれがいいかと
尋ねて来るから 正直どれでも良かったが
目についた赤のキャンディーを貰って
イチゴ味の飴を食べながら先を目指す
「こう、スタッフの人もさ
なんかこう、温かい感じでいいよな」
アドベンチャーワールドのきっちりと
接遇の研修を受けたスタッフとは違い
エネルギーランドのスタッフの人達は
さっきのおじさんのスタッフの人とか
ガッツリ地元の方言が混じってたもんな
他のスタッフの人も地元の人感が凄いするし
子供だけと言いながらもニコニコ顔で
大人の私達にも飴をまたくれたりとかして
人からもほんわかとしたオーラを感じる
「ののかもさ、一般企業の会社務めより、
こう言う感じのさ、
仕事の方が良かったんじゃない?」
「マイナーなスポットのスタッフの人?
水族館の飼育員とかは憧れたけどねぇ。
割と、仕事がハードなんだよねぇ。
内容も多岐に渡るし。ああ、大阪に
そう言う、専門学校があるよ」
そんな進路を考えていた時期があるのか
ののかが大阪に専門学校があると言って来て