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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
「真夏じゃないから
足湯で温まるのも良いかもね?」
「そうだな、準備出来た?」
先に準備が出来た透真が
そうののかに声を掛けて来て
「うん、出来たよ。足、入れよ入れよ」
そう言って ちゃぷっと
足先をお湯に入れると
「……――――っ、うぅ…ッ」
悶絶する様にして堪えながら見悶えていて
「どうしたの?」
「ちょっ、ここの足湯、
けっ、っこう、熱いッいんですけど?」
透真が岩の上から流れ落ちて来て
足湯を満たしている源泉を指差して
源泉が来てる辺りから
湯気が絶え間なく上がっている
「それは、そうだろうな。あれ
73度で卵が茹でられる温度なんだよな。
源泉をダイレクトにじゃなくて、
段階的に数段の小さいプールに溜めながら
温度を調整してここには流してるみたいだけど。
それでも、熱いだろうからさ」
その足湯の温度をこっちに伝える様にして
ののかが透真の上着の裾を
ぎゅううっと握りしめながら
その温度に足が馴染むのを待っている様だが
「ふええぇ、熱いぃ~、透真も
透真も入ってえぇ。足湯っ、
そして、感じてぇえっ、一緒にぃいっ」
「はいはい、入るってば
足湯に入る用意してるんだからさ。
こん中に、足を入れれば良いんだろ?」
一緒にその温度を体験してくれと
促されて チャプッと
透真が足湯の中に足を浸けると
冬に風呂に入った時になる
肌を刺激して来るような刺す様な熱さが
自分の足に伝わって来るから
「こっ…、れは、想像以上に熱いしっ。
俺は風呂も、足湯も熱めがいいけどさ。
ここのは今までの足湯で、一番熱いかも」
「でしょ?今まで入った足湯の中では
歴代一位の温度だよ~。
身体も温まりそうではあるけどさ」
座っている椅子の部分ついていた手を
不意に動かした時に透真の手に触れてしまって
その手を引っ込めようとした時に
上から透真が手をののかの手に重ねて来て
「と、透真…?」
「どうしたの?ののか」
そのまま ナデナデと手を撫でられて
きゅっと重ねた手を握って来る
「いいな」
「うん、そうだね、足湯いいね」
「いや、勿論、贅沢な
源泉かけ流しの足湯もいいんだけさ」
ちらっと透真がこちらに
視線を向けてフッと笑顔を作ると