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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
「って言うか…他の場所と…
あそこだけ、テイスト違い過ぎッ…
えっと、あそこは…ここか?」
透真が入口で貰ったパンフレットを見ると
そこでは さながら
ジュラシックパークの世界の様な
タイムマシンで恐竜の世界を
体験できるツアーに参加する事が出来る様で
そして タイムトラベルの空間に
歪が生じて 白亜紀から恐竜も一緒に
現代に来てしまい ツアー客を襲い始めた
と言う設定で 映画の様な世界を
ウォークスルーと
臨場感のある映像で体験できる物だった
「凄かったね!恐竜ッ」
興奮気味にののかが
隣にいる透真にそう言って来て
「それにしてもさ、ここ施設はさ
結構、立体映像の映像体験に
力を入れてるって感じだよな?
あの入場料だけで、これだけ楽しめると
お得感があるな。ここだけ見てると
ユニバみたいだしな、この…実験施設の
セットみたいなのとか、
待機列の場所にありそうじゃん?」
「それぞれの映像作品も、
その作品ごとにさ、テーマがあるよね」
ロボットとの友情だったり
海の大冒険だったり
恐竜が大暴れしたりするが
どの映像プログラムも
自分達が暮して居る地球環境について
投げかけて来る物がある内容になって居て
建物こそはあちこちに点在していて
独立した造りになってはいるが
施設としては一貫性のある展示物になっていた
「そうだよな、それぞれの角度から
地球環境について、どう向き合うのかを
子供と一緒に考えたりさ、話題にして
家族で話し合うきっかけになるかもな」
「透真、真面目ッ」
「微妙に、アーニャみたいな声真似するの
止めてくれない?ののか」
こっちが気持ちだけ
イントネーションをアーニャに寄せたのに
呆れたようにして 透真がそう返して来て
「どうせ、私の物真似は中途半端だよッ、
ねぇ、あの、足湯があった所にさ
迷路があったよね?迷路もする?」
前に透真と浜名湖で迷路をした時に
透真は迷路楽しそうにしてたから
「いいのか?ののか。迷路ってさ、
スムーズにゴールしてもさ、時間
20分とか掛かると思うんだけど?」
「だって、今日はさ
ここに、閉館まで居るんでしょ?
だったら、折角だし全制覇しちゃおうよ」