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夫婦で妊活旅行に行く話
第2章 そうだ、和歌山へ行こう!
絶対その飴買ったら
後でしゃぶらされるやつな気がするんだけど
「何色がいい?ののか、こっち?」
「そっちでいいけどさ」
『どうですかね?お二人さん。
良いのが、ありましたか?
ちなみに、これが、うちの一番人気ね~』
そう言って 金色のお守りを
売店のおばちゃんにお勧めされてしまって
さっきのオタマジャクシ以上の
インパクトのあるお守りだったんだけど
売店のおばちゃんが嬉しそうに
元気のない状態の
金色のお守りの紐を引くと
ピンとそそり立つのだと説明してくれる
「一番人気らしいぞ?ののか、これ、買う?」
「いや、もう買う気満々な顔してるじゃん」
「満々じゃなくて…?」
「チン…って、もうっ、バカッ。
何を言わそうとしてるのよ。透真?
危うくテンポとノリで、
うっかり、言わされる所だったしッ」
ちゃっかりさっきのあの
金色のチンチンのお守りを
透真がお買い上げしてたから
もうあれ見た後だしおさすりした後だから
もう多少のチンでもマンでも
耐性が付いた様なそんな気さえするのは
私の気のせいではないはず
その後は 白浜と言えばの
白良浜を散策して
真っ白のビーチを散歩する
もう…海水浴のシーズンも終わってるから
ビーチものんびりと散歩をする人影が
平日だと言う事もあって…まばらにある位だ
「白浜って言う位だからさ、
この真っ白なビーチからの海も良いんだけどさ」
ちょっと…移動しない?と透真がそう言って来て
車で白良浜から10分程の場所にある
サンセットのスポットである
白浜の景勝地である 円月島に到着した
「白浜に来たって感じしない?」
白浜のシンボルとも言える
その海に浮かぶ小さな島は
観光ガイドブックにも載っている定番の
白浜の観光スポットで
中央にぽっかりと
トンネルの様に穴が開いていて
夕陽がその穴の中に沈んで行くのを
春と秋に見る事が出来る
日本の夕日100選のスポットでもある
9月の白浜の日の入りの時間は
大体18時半ぐらいだから…
そのまま…適当な場所に座って
夫婦二人で…円月島の円の中に
太陽が収まるのを待つ
「丁度、今なら、あの穴に
夕日が収まるのが見れる時期だったからさ。
ののかと一緒に、サンセット観たいなって」
「透真、好きだね。サンセット見るの」
「こうして、旅先で見るからいいんだろ?」