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夫婦で妊活旅行に行く話
第3章 部屋に着いたら…? *
ののかが視線を合わせてくれないので
透真がその顔を覗き込もうとすると
ののかが身体の向きを調整して来て
視線をかわされてしまって
さっきから顔をずっと合わせて貰えない
「拗ねてるの?ののか、
俺が、後ろからしたから?」
「そっちじゃないしっ。
うぅ゛、透真が…っ、悪いんでしょ?
人の所為にしないでよっ!透真が
動かすから、締まっちゃうんだよ」
「けどさ、ののかさぁ。
その、えっちしてる最中よりも、
終わった後に、そうしたらさ
トロトロに蕩けた甘い喘ぎ声で喘ぐじゃん。
俺としてはさ、ののかのさ
気持ちイイってなってる声聞きたいじゃん?」
後ろからギュウッと抱きしめられて
耳元で透真に名前を呼ばれると
グイっと顎の下に添えた手で
後ろを向かされてしまってキスをされる
「んっ、んんっ、透真ぁ…ッ」
「あっち、行こ?ののか」
そう言われて 透真の言葉に
ののかがキスをされていて声が出せないので
代わりに頷いて返事を返した
「ならさ、この続きは
ベッドでじっくりと…するでしょ?」
お風呂でした後に
ベッドに行く前に
透真が頭をいつもしてるみたいに
旅行で使うのに持参して来て居た
ダイソンのドライヤーで乾かしてくれる
オールインワンゲルで肌を整えて
オールインワンゲル使ってるのは
この後そのまままたするからで
終わってから 落ち着いた頃に
クリームとか顔に塗り足したりしてる
それだけだと なんか頼りないんだよなぁ
オールインワンゲルって
ーーー
ーー
ー
お言葉にあった通り…に
ベッドでじっくりと…
旦那さんに可愛がられてしまって
ゴロゴロと ののかがベッドの上で
自分の身体に残る事後の
あの心地のいい倦怠感を味わいながら
うだうだとしながら転がって居ると
さっきお湯を沸かすだけ沸かして
コーヒーを淹れるのを
すっかり忘れてしまっていたから
冷めていたお湯を再度沸かし直して
透真が自分のコーヒーを淹れるついでに
私にどっちがいい?と尋ねて来たから
今はお茶の気分だったので
お茶が欲しいとお願いをして置いた
「ほら、お茶。入ったよ?」
「透真~、お茶~、ありがと~」
「こらこら、ののか、
ずぼらしてないでさ、お茶飲むんだったら
身体、ベッドから起こしたらどうよ?」