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夫婦で妊活旅行に行く話
第3章 部屋に着いたら…? *

ののかがベッドの足元側から
寝ころんだままで腕だけだして
お茶を受け取ろうとしたのを
透真に呆れた感じの口調で指摘されてしまって

もそもそとののかが
ベッドから身体を起こすと

「はい、お茶どーぞ、ののかのね」

透真の手から湯飲みを受け取って

温かいお茶に口を付けると

ほっこりとしてすっかりと

和んで寛いでしまって居た 全裸で

時間はまだ 0時は超えて無くて

早い時間からそうしてたからなんだけど


「ねぇ、透真、あのさ…ぁ」

「ん?何?ののか」

「明日は、どうするの?
一日、巣ごもり…する…とか、だったり?」

一応…この旅行のメインは…

観光と言うよりは 妊活な訳で…

明日が一番 私が妊娠しやすい日になるから

もう ここに籠って

ずっとそうするとかなのかなと思って


コーヒーをバスタオルを巻いただけの姿で
ソファで飲んで寛いでいる透真に質問する

「あ~、それね、確かに、
巣ごもりセックスも考えたんだけどさ。
折角白浜まで来たんだし、
アドベンチャーワールド行きたいじゃん?
それにちょっとは、観光もして置かないと、
それこそ、ここでさ
巣ごもりしたまんまだとさ。
一日中、子作りセックス
しまくるだけの旅行になるけど?」


でも 妊活旅行だし

赤ちゃんお迎え希望なんだから

そう言う日は 仲良しするものなのだとばかり

透真がソファの上で
コーヒーを傾けながら
視線をこっちに向けて来る

「後で、観光もしたかったのにぃ~って
子供がさ出来ちゃってからさ、
あの時本当は観光したかったのって
透真に言えなくて我慢してたんだよ~って
不満を言われるのは、俺も御免だしね?
ののかさ、割と、不満その時に言わないでさ
後々時間経ってから言って来る時あるじゃん?」

出来てしまえば… 

その…やっぱりつわりとかもあるし

安定期と呼ばれる時期までは

旅行にも行けなくなるからと

今の内に行こうって そんな話で

今も和歌山に来てるんだもんな


「このまま早めに寝てさ、
明日の、朝はさ早めに起きてさ。
明日の朝に、えっちしてから
その後に白浜観光もしたらいいじゃん」

そうしたら妊活も観光も出来るから
一石二鳥だと透真が言って来て


そう言われて 妊活旅行の初日の夜は

今夜は早めに就寝する事にしたんだけども


どうしよう 眠れない

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