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夫婦で妊活旅行に行く話
第3章 部屋に着いたら…? *

「ふーん、女の子の方が
大人しいから育てやすいとか
そんな事聞いた事あるけど…、
そんな理由あったんだ。初めて知ったわ、
でさぁ、ののか的にはさ、
どっちが、ご希望とかってあるの?」

妊活を始めようとはなったけど
男の子が良いかとか
女の子が良いかとか…
どっちが良いかって希望して
どっちかがいいって思ったら
そっちじゃなかった時がなんか…
微妙な気分になりそうだけどなぁ~

「どっち…が…って言うか。
うちが良いって来てくれるんだったら。
別に私は、どっちでもいいけど、
出来るんだったら、欲を言ったら、
男の子も女の子もどっちも欲しいけどねぇ」

前に…同じ部署の妊活の先輩に
2人目とか3人目を産み分けしたよって
ママさんが居たから 方法とか
教えて貰ったんだけど…

ズイっとののかが
透真の方に自分の身体を寄せる

「じゃあ、透真は?
透真は、どっちがいいとかあるの?」

ののかにそう言われて 
透真が自分とののかの間に
男の子と女の子と
それぞれが生まれた時パターンを
自分の脳内でシュミレーションをする

透真がしばらく考えていて
口の端を曲げると目を細めて遠くを見て

ここじゃないどこかを見ている感じで

その視線の先には その姿が
彼には見えてるのかも知れないけど

「透真?」

「いい!めっちゃいい」

「えっ?何がいいの?どっちがっ?」

「どっちもに決まってんじゃん、ののか。
ののか、じゃあ、早速…善は急げだし…ッ」

グッとののかの両肩を
がっしりと透真が掴んで来て
そのまま 視界が回転したと思うと

天井と透真をベッドの上から
見上げている恰好になって居て

「ののか、俺はどっちでも
ウエルカムだからな?
よし、作るか。作るだろう?」

「いや、だから…さ。
その為に、ずっとそうしてるじゃんかっ」

スリ…と透真の手が
ののかの下腹部を撫でて来て

「早く…出来ないかな…」

「しても…すぐ、その場で出来てるか
分かったりは…しないんだってばッ」

「ののか…」

コツン…と透真が自分の額を
私の額に合わせて来て

「どうしたの?透真…」

ののかの頬を額を合わせたままで
透真の手がスリスリと撫でて来る


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