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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①
「あっ、あそこの神社に行くのッ?
いや、あそこの売店とかおさすりとか
ご神体とか、もうなんか色々と凄い開幕から、
インパクトしかない場所だったけどさ」
「俺とののかがさ、
ここに掛けたこの南京錠も、
あの神社にその内に納められる訳じゃん?
やっぱさ、性と愛はさ
切っては切り離せない間柄でしょ?」
「愛って言っても、色々あるでしょ?
そのプラトニックなのとかさぁ」
透真にそう言うと
むっとした顔をして俺にソレを言うのかと
言いたげな顔をされてしまったのだが
「だけどさ、男女の愛にさ
性的な意味合いがなかったらさ
人類が滅びちゃうじゃん?
今までさ、ずっとそれを
繰り返して来たから、今、こうして
俺もののかもここに居る訳じゃん?」
「それって、もしかしてあれの事?
エロスとかフィリア、
ストルゲー、アガペーとかって
愛には、4つ種類があるよって話」
「エロスとタナトスとは、昔から
表裏一体と言われてる本能的な物じゃん。
昔、大学の講義でそんな話聞いた事あるし、
その両者が絡み合ってるからこそに、
死がそこにあるから、生への執着が
人間の中に生まれるとかって言うフロイトの話」
透真がこちらに手を差し出して来て
ののかが差し出された手を取った
「私の中のフロイトって言うと、
氷山の一角の話と、
エディプスコンプレックスだけどね。
でも職場の人の話聞いてたら、お母さん方は
皆、男の子可愛い可愛いって言ってるよ?」
「確かにその心理は良くあるらしいけどさ
その逆に若い年齢の同僚のお父さん連中は、
娘ちゃん可愛い可愛い中毒じゃん」
「それさぁ、ちょっと思ったんだけど
お父さんが娘を猫可愛がりするから、
お母さんが息子可愛がるんじゃないの?」
そう言いながらののかが透真に
冷ややかな視線を送って来るが
透真としてはまだ娘が
出来るとと出来ているとも確定してないのに
そんな疑いを掛けられてしまっては
たまったもんじゃない…話でしか無かった
「そりゃあさぁ?分かるよ?
自分の旦那さんって言ってもだよ、
所詮は男な訳じゃん?奥さんはさ、
好みの顔だから結婚してるんでしょ?
娘が奥さんと同じ顔しててぴちぴちだったら、
そりゃ、娘がいいってなるよ。
奥さんは…劣化するだけだもん…年々」