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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①


アドベンチャーワールドの
開園待ちの待機列で
自分達は何をバカな事をしてるんだろうかと
若干思わないでもないけど

これも旅の恥は搔き捨てなのだろうか?

くいっとその細いチェーンを引くと
だらんとしてる金の棒状の物が
ピンと立ち上がる訳なのだが

「おさすりする?」

そう昨日の神社でおさすりした様にして
これもさするかと透真が
にやにやしながら聞いて来るから

「しませんっ」

「なら、お守りじゃない方は?
ののかのお手てで、
おさすりして欲しいって言ってるけど?」

当然…今はもう…9月の
夏休みが終わった平日なのだから…

並んでいる待機列も
ベビーカーや抱っこ紐で
未就学児を連れ居てる親子連ればかりで

すぐ…自分達の後ろにも…
小さな子供を連れた家族連れが居るのに

うちの旦那さんは…いつも通りの
平常運転のご様子なので…

「そっ、それはこんな所じゃしませんっ」

「ええ~、ののかのけちぃ。
ちょっとぐらいいいじゃん。
あ、そうだ、…ののかがしないんだったら。
俺がすれば…良いじゃん。名案っ」

こっちが公然わいせつをさせられそうに
ナチュラルになって居たのを否定すると
私がしないなら自分がすればいいと
名案だと透真が言って来て

スルッと透真がののかの腰に手を回して来て
スリスリと腰をその手に撫で回される

ふぅっと吐息を耳に掛けられて

「ん…、やっ、透真ッ、ダメ…っ、お外で
腰…、触っちゃ…や、だ…バカッ、えっちぃ」

「バッ、馬鹿は無いだろう?
俺は関西人なんだぞ?
馬鹿じゃなくて、せめてアホにしてってばっ。
どうせ男なんて、生き物はな
馬鹿でエッチでスケベなもんだろ?」

透真がそう開き直るが
その透真の声が大きかったので
チラチラと周囲から白い眼を向けられる

透真の口を手で塞いで 
ののかが黙らせると
周囲にすいませんと頭をぺこぺこと下げた

「ねぇ、ののか、怒った?怒ってる?」

「別に…、透真はいつもそんな感じだし、
怒るも何も…腰はダメッ。
私が、腰…弱いの知ってるでしょ?
透真が、したんだよ?私が腰で
こんな風になっちゃう…身体に」

そう涙目になりながらののかが
不満を透真に訴えかけて来る

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