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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①

「後で…にして…欲しいしッ、今は
一緒にイルカショー観るんでしょ?」

ラグーン全体に配置された
スピーカーからはアドベンチャーワールドの
お馴染みのあのCМソングが流れて来て

いつのまにか 座席もそれなりに埋まって居たから

園内にショーがもうすぐ始まると
案内のアナウンスが入って
その後からぞろぞろとショー目当ての
客がスタジアムに押し寄せて来て

開演の時間には あんなに空いていた座席も

結構埋まって来ていた

さっきの俺の悪ふざけの所為で
ショーが始まるまで
何か言いたそうな顔をして ののかが
睨むに近い視線をこちらに向けて居たけど

「あ、そろそろ、ショー始まるみたいだな」

ごそごそとののかが 今から
ショーが始まるってタイミングで
自分のバックからティッシュを出して
ぎゅっとそれを握りしめているから

「ねぇ、透真、何で他の人はさ
イルカショー観て、泣かないの?」

周囲の人がコミカルなシーンで笑って居たり
ダイナミックな音楽に合わせたジャンプに
感動の歓声を上げている中で
ぐずぐずと鼻を鳴らしながら一人 ののかが
ティッシュで目元を押さえながら不満そうにしていて

「昔、お母さんがそれだったの
みんな笑ってるのに、何でなの~って
お母さんに聞いたりしてたんだけどさぁ。
大人になったらさ、自分が泣いてるし
イルカショー好きなのに、毎回こうなるしッ」

「それはののかはさ、イルカショーが
感動的な内容だから泣いてる訳?」

「違うのっ、妄想が止まらないんだよ。
イルカ達のさジャンプのタイミングが
合わなくて何度も練習してさぁ?
あのトレーナーのお姉さんが
自分の限界にさ、落ち込んだりするのッ
この仕事、向いて無いのかな私とかってね?
プールサイドで項垂れてる訳よ」

イルカショーを素直に楽しめよ
妄想してんじゃねぇよと
透真は内心思ったが…
言ったら凄い…怒られる気がしたから
本能的に危険を察して
ののかのその妄想癖には触れない様にして置いた

それからは…ののかの脳内の
妄想が渦巻く世界の話を聞かされて

「んでね、泣いてる所にね…
いつも一緒にトレーニングしてる
イルカがね、大丈夫?ってして来るのッ」

「…って言う妄想の話じゃん?ののかの」



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