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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①

「透真っ!今の大技って…あれ…ッ」

「ああっ、そうだな…。
ドラマの中で練習してて
ずっと失敗ばっかりしてて、
出来てなかったやつだな…、そうか。
何となくに程度にだけどさ、俺にも
ののかの言う事が理解出来た気がする」

今 ショースタジアムを
割れんばかり歓声で沸かせているのは

さっきのミニドラマの中で
タイミングが合わずに失敗ばかりしていて
ショーのプログラム構成から
外すかと言っていた大技をそれでも
諦めずにイルカとトレーニングをしていた

ショーのメインとなる大技で

「ねぇ、透真ッ、凄かったね!!今のやつ」

「ああ、確かに今の大技は凄かったな」

さっきの映像に演出があったから
大技自体も凄かったのだが
自分の胸が熱くなる物を感じたので

ののかが脳内補充してる
このバックストーリーの様な妄想が
よりショーをののかの目には
感動的にして見せているんだろうな

セルフで

その後もショーを楽しんで
20分のイルカショーも終了した

ショーが終わって客席に座っていた人たちが
出口の方へ列を作って
ぞろぞろと向かって行くのが
ある程度落ち着いて来るのを待って

「さて、俺達もそろそろ行くか?」

「うん、そうだね。ねぇ、
透真、次はどうする?どこに行くの?」

自分達はショープールに近い
前方よりの座席に座っていたので
ある程度 余裕が出来て来た頃に
透真がののかにそう声を掛けて来る

「ののか、後20分程したら、
イルカじゃない他の動物のショーが
あっちのステージで始まるからさ。
そっちのショーも折角だし、
この流れで、観るよね?」

イルカショーの後は
色々な動物が出て来るショーを
観に行こうと透真が言って来て

イルカショーのスタジアムを後にする

「そう言えば、さっきさ
ショーの待ち時間にホットドック
食いながら片手間で、パンダの繁殖が
難しい理由をさ、ネットで調べてたんだけどさ」

日本の動物園じゃ…
パンダの赤ちゃんが産まれたら
地域をあげて 大喜びするくらいだし

そのニュースが毎年毎年報道されないから

パンダの繁殖が…容易には
出来ない理由が気になったらしく
ショーを待ちながらそんな事を
透真が調べていた様で

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