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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①
「パンダの繁殖が難しい理由?
パンダって、確か繁殖が出来る
時期が短かった気がするけど…」
「確かにその繁殖できる日数が、
繁殖期の中でも短いのも、
パンダの繁殖が難しい理由なんだけど。
パンダの雌は割と、
繁殖相手の雄の好みに五月蠅んだってさ。
その時期だからって、適当に
繁殖相手を宛がったとしても、
相手が気に入らないなら噛みついたり
喧嘩になるらしいぞ?パンダ」
「パンダ同士の相性が大事って事?」
キョロキョロと透真が
周囲に人が居ないかを確認すると
「あの、子沢山のパンダの
ビックダディの永明は
そっちがかなり紳士的で優しいらしいぞ?
中国でも自然繁殖はシビアだから、
パンダの繁殖は人工授精が主流らしいし」
偶にテレビで
中国にあるパンダの養殖所?
繁殖施設みたいなのの動画とかで
子供のパンダがゴロゴロしてるの見るけど
あの子達は…人工授精パンダなんだ…
「だったら、透真は。
子沢山の永明パパさんに、
肖って見習いたいって事?」
「なっ、何を言ってんの?ののかッ
俺は、いつだって、紳士的で優しいじゃん」
何を言ってるんだコイツはと言いたげな
冷たい視線を 自分の奥さんに俺は
向けられて居るのは気のせいだろうか?
「……あ~、付き合い始めの頃は、
そうだったかもねぇ~??
あの頃は、透真もこっちに対して
遠慮があった感じがするけどなぁ~」
「いや、そのだな、あの頃はあれだ。
ののかがさ、先輩と付き合ってて…、
そう言う相手はもう作らないつもりって、
俺が告白した時に言ってたからさ。
男性不信…と言うか、そのえっち
その物にコンプレックスみたいな
一種の嫌悪感を持ってるのかとばかり…」
そう透真があの時の大学時代に
私付き合い始めたばかりの頃に
確か百戦錬磨で無双してたはずなのに
草食系なのか?とこっちが疑いたくなる程に
求めて来なかった辺りの事をそう話して来て
この超が付く程のレベルの
肉食系の旦那さんも…
それなりに遠慮をしていたのだそうだ
「そっ、それは。そんな感情が。
無かったと言えばウソになるけど…。
どこにも自分の居場所が無い様な、
そんな疎外感ばっかり感じてたからさ。
あの頃の私はね?でも、透真の事だったら、
信じてもいいのかなって。
私が何度断わっても、しつこい程、
私に告白してくれたでしょ?あの頃にさ」