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ダンシング・クィーン
第7章 美園

その夜

恵理子の部屋に坂本が美園を連れ入って来た 
美園と坂本が正座して 恵理子に
有難うございましたと頭を下げ

栄治と由美が部屋に入って来て 
テーブルに缶ビールが並び 
坂本は出されたビールを 次々開け
目の前には 5本の空き缶が並んでいた

恵理子が 二人付き合ってた?
聞かれて 二人が首を振った 

坂本が 話始めた 

美園が辞めた事を 次の日に聞いて 
周りに辞めた 理由を聞いて回ったが
誰も答えて くれなくて 

美園の事が好きで 
何時も 庶務に顔を出してたんです 
どうしても会いたくて 辞めた理由が聞きたくて 
それで 探偵事務所に頼んで
2週間で 彼女が福岡で働いてる事が判り 
一人で小さなアパートに住んでると 
報告書を貰ってどうしようか 
毎日悩んで悩んで 逢いに行こうと決め
有給を先週取り 福岡に行ったんです 

彼女が働いてると 聞いたファミレスの前に立った時 
中で美園が働いて居る姿を ずっと入口で見てたんです
探偵さんの報告書に 男性と住んでるって書いてたら 
諦めてました 

でも 一人で住んでるなら 聞いて見たい 
美園と話したいと 思って
入口から入って 美園がいらっしゃいませって言って 
坂本君って言われた時 
俺 好きな男 居るの?って
最初に聞いて 美園が首振ったから

今日は 何時まで働いてるのと聞いたんです 
2時までと聞いて 表で待ってますと
店の外で美園が 出て来るのを待ってたんです
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