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ダンシング・クィーン
第7章 美園

美園が出て来て俺の前に立って 
久しぶりって 美園の笑顔見たら 
俺、地面に正座して 
結婚して下さいって 泣いてしまって


美園 慌てて俺の腕取って 近くの海の見える
公園のベンチに座らせて 話して呉れたんです 
美園の過去の事 私汚れてるから結婚できない
美園が泣き始めて 何故こちらに来たのって尋ねたら 
林さん達との事を話されて 

二人 殴ろうかと思いました

7缶目のビールを飲み干した
でも 美園が4人見て 4人の話聞いて
福岡で 誰も知り合いない処でやり直そうと思ったと 
大学時代の友達がこちらで結婚してて 
色々と世話してくれて 部屋とか、これから就職しようと 
色々な処に 履歴書を送っていると話すんで 
俺と一緒に暮らすのは駄目かって 聞いて
美園 首振るんです 

それで俺 
会社辞めて福岡に住んで 美園の傍に居る 
美園がうんと言うまで待つから 
俺と結婚して欲しい 
もう目の前から 居なく成らないでって 
俺泣いたんです 美園 俺の事 俺が泣き止むまで 
ジッと見つめてて 便所女よ良いのって 

俺美園抱きしめて その夜から
美園の部屋に泊まって 次の日
指輪買いに行って 市役所に婚姻届け貰って 
友達たちに保証人に成って貰い 
婚姻届けは戻ってから 出しましたけど
最初は俺会社辞めて 福岡で働くつもりだったんです 

美園が三日目に 東京に帰ろうって言ってくれて 
美園今 実家です 俺の部屋狭くて 二人住めないんで 
9缶目のビールを修が渡すと 美園が坂本の服を引き 
坂本が美園を優しい目で見ながら 
ビールを持ち 修が頷くと飲み干した
こちらに土曜に帰って来て ずっと部屋探してるんです 
早く一緒の生活始めたいんでと 坂本が話した
 
恵理子は頷き 二人が帰ろうとした時 
賃貸で無くマンション買ったら 
こんなの有るわよと ポストに入って居た
チラシを渡し二人受け取ると 帰って行った
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