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ダンシング・クィーン
第11章 康子
夫が取引先の人間だと 酔いながら連れ帰宅した
身長の高い若者が 康子をはっとした目で見つめ目を反らすと
その日は夫と会話して 康子には目を向けず翌朝帰って行った
康子は 昼は近所のスーパーでレジを担当して
3年が経過していた
スーパーの開店に合わせ勤め始め 子供の帰る時間まで働いて居る
翌日 1時過ぎ弁当とお茶が差し出され
料金を受け取り釣りを渡そうと顔を見て
昨日の若者の笑顔に合った
若者が
「 昨日はご馳走様でした 」
笑顔を見せ 出て行った
翌日も同じぐらいの時間に 同じものが出され
「 こちらで働いて居たんですね 」
言いながら 目を合わせ笑顔で出て行く
三日目 康子は時計を少し気にしていた
1時を過ぎ 2時前に若者がレジに弁当とお茶を差し出して
康子に何時に終わるか尋ねて来た
スーパーの経費削減で 昼のパートが週一度か二度
2時に終わるよう指示され
今日康子は二時に仕事を終えると伝えると
少しお茶でもと誘われた
店の傍の喫茶店で 一時間程お茶を飲んだ
若い男性と 二人でお茶を飲むなんて 何年振りだろうと
何処か 気持ちが高ぶっていた
話をしているうちに 康子のバックの中の本を見つけ
何をお読みですかと聞かれ 本の題名を告げると
今どの辺ですかと聞かれ
怪我んな顔をすると
昨日読み終わって 感銘を受けたと熱く話始め
康子に言われた 章までの中でヒロインの
話と絡みを淀みなく話す
此処からは読んでから話しましょうと
他の本に話が弾んだ 栄治とラインを交換し
上気した顔で家に戻り 普段の生活に入って行く
10時過ぎに夫が帰り 酒を飲むと話もせず 夫は横に成った
・・・泰三は栄治から・・・
・・康子とお茶を飲み ラインを交換したと受け取っていた・・