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ダンシング・クィーン
第2章 啓子

先生 これ 栄治が鞄の中から
赤い顔をして ラッピングした箱を
渡して来た

「有難う」 

受け取って 開けると金のネックレスが

・・・ムリしたな!!・・・

「 有難う 」 
箱から出すと栄治が付けて呉れた

細いチェーンの ネックレス 私の白い首で光っている

「 大事にするね 有難う 」

「 クリスマスプレゼント有難う 先生からはこれを上げる 」

11月から 慣れない編み棒を 何度も編み直した
白いマフラーを 栄治の首に掛けて上げる

この子の 嬉しそうな笑顔 本当に可愛い
最近は私の方が リードされるように成ったけど
やはり 高校生なのね

「大晦日 待ってるから」

栄治を送りだして 冷蔵庫からビールを
取り出して 一口 体にしみる 
栄治に抱かれた余韻が まだ体の中に 
残って居る ビールを傾け 
嫌でも カレンダーに目が行き

溜息 ひとつ・・・・
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