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ダンシング・クィーン
第6章 美穂と直美

沙也は週に二三度 部長室に行く 
最近は部屋に入る前に 
下着は脱ぎストッキングで入る 
時には机の下で部長が 部下に指示を与えているのを
聞きながら 肉茎を咥え 
時には机の上で ストッキングを破られ喘ぎ 注がれる 
マンションを借りて家賃を負担してもらい 
別に手当てを貰っているので
上手くすれば 年内か来年までには
奨学金が返せると喜んでいた 

修は沙也とホテルのレストランで
部長を接待しながら 商談を進め 
初めて 豊島は沙也を修から紹介された時 
沙也から 目が離せなかった 
商談中 口を閉じ姿勢を正しているが 
豊島の目を ジッと見つめ 時折目を合わせるが
沙也の視線に たじろぐ豊島だった 

修が席を離したとき 沙也に豊島は、
この後予定は有るかと聞き 沙也は首を振った
この話が終わった後 あそこのバーへ
来て欲しいと 沙也に言うと 
沙也は豊島を 長い髪の間から見つめ
頷いた 

修と沙也が立ち上がり 豊島に礼を言い 
沙也の声を その時初めて聞いた 
物静かな話し方に 心が奪われ 

修に少し用事があると 二人と入口で別れ 
フロントに行き ダブルの部屋を取り 
バーのカウンターへ座り 水割りを頼む

やや薄暗い バーのカウンターで
グラスを口に 運んでいる時 
横に静かに沙也が座ってきた 
豊島が 何か飲むかと聞くと首を振り 
豊島が水割りを飲み終わり伝票に 
部屋番号をと
ポケットからルームキーを取り出し 
確認して記入する 

沙也は黙って前を見つめ 
行くかと 豊島が立ち上がると 
沙也は黙って 豊島の後を付いて
部屋まで 入って来た 

沙也が部屋の中央に立ち 
豊島は部屋の 灯りを落として
沙也の傍に寄り 顎に手を当て 
唇を合わせ 舌を入れた
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