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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第17章 祈祷師の魔子さん

僕は叔母さまに誘導されて、窓側に置かれたイスに並んで座ると、じっくりと魔子さんの所作を見守ります。

魔子さんは祭壇の下にぶら下がっていた神楽鈴を手に取って、シャンシャンと鳴らしていよいよ祈祷の始まりです。

魔子さんは鈴を祭壇に置いて両手を合わせ、呟くような小声でお祈りを始めます。

お祈りの文言は、お彼岸の法要や葬儀で耳にする、お寺の坊主のお経とはまるで違う。
祈祷を捧げる相手は、死んだ人間を弔う仏さまじゃなくて、生きている人間を救う神さまなのだから。

呪文のような呟きが長々と続き、しびれを切らして欠伸を繰り返していたら、祈祷が終わったのか静寂が訪れて、ベッドのシーツが冷ややかに浮かび上がって見えるのです。

魔子さんが腰をひねって祭壇に背を向けると、窓際に座っている僕を指差したのです。

「これから金次郎さんのお祓いを行いますので、衣服を脱いでこちらのベッドに腰かけてください」

「えっ? は、はい」

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