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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第20章 大漁祝いに

彼女はけれんみなく即答してくれます。
「高校時代の元彼に、そっくりだったから……ごめんなさい」
「ああ、いいんだよ。僕は金次郎だよ。元彼じゃなくて残念だったね」
「いいえ、残念じゃありません。私の名前はキラリです」
「そっか、キラリちゃんは、元彼に会いたくて帰って来たんじゃないの?」
「会いたくなんかありません。あいつに処女を奪われたけど、卒業したら縁が切れちゃって、少しの未練もありませんから」
彼女のストレートな物言いに僕はドキリとしますが、今どきの若者たちにとっては普通の会話なのでしょう。だから僕も、遠慮なく突っ込んで質問します。
「そっか、高校時代に処女喪失か。彼のことが好きだったんだね?」
「いいえ、セックスなんて弾みだから。そんなに好きでもないから分かれたんです」
「ああ、そういう事か……、今は、彼氏はいるの?」
「いませんよ」
「そっか、いないのか……」

