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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第20章 大漁祝いに

僕が言葉を継げずに黙っていると、彼女が質問をしてくれました。

「金次郎さんは、奥さんはいるんですか?」

「いないよ。モテるタイプじゃないから、いつまでも独身なんだよ」

「へえー、じゃあ、一人でオナニーですか?」

「えっ? ええっ……」

いきなりオナニーなんて言葉が飛び出したから、僕は目を剥いてビールを喉に詰まらせたけど、彼女は事もなげに言葉を継ぎます。

「大学のゼミの同級生が、彼女がいないからって、一人で妄想しながらマスかいてるってグチってましたよ」

僕は少したじろいだけど、二十歳前の小娘なんかに言い負けるわけにはいきません。

「キラリちゃんは、その同級生を可哀想だと思って……お相手をしてあげないの?」

ちょっと言葉が過ぎたかなと思って緊張したけど、彼女は何気なく返してきます。

「私だって相手を選びますから。同級生の男の子なんて、なんだか幼稚に見えちゃって物足りなくて……」

僕を見つめる彼女の目は爛々と輝き、獰猛なハヤブサの眼差しに見えたのは思い過ごしだろうか。

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