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最高の女
第2章 掘り出しものには
値段のこともあるが、俺は一目見てコイツを気に入った。
一目惚れってヤツだな。
車に恋してしまったんだ。
それに、こんなことを言ったら頭がおかしいって思われるかもしれないが、この車も俺を待っていたような気がしたんだよ。
まるで…男と女の出逢いのように。
運命を感じたね。
「社長、コイツ俺に売ってくれないか。ん?100万で引き取ったのに、売値も100万でいいのか?店の利益出ないじゃん」
「ああ…なんだか気味が悪くてな。あんまり店に置いておきたくないんだ」
「はあ?何だそれ」
「乗ってみたんだが…」
「やっぱりどこか悪いのか?」
「いや。車の程度は極上だよ。ただ…」
社長は、歯切れの悪い口調で自分の他に誰か乗っている気がしたと言った。
幽霊か。
亡霊に取り憑かれている車かよ。
でも俺は幽霊や心霊現象なんか信じていないし、そんな経験もしたことがない。
もし幽霊に会えるなら面白いぜ。
幽霊ぐらいで、前から欲しかったコルベットが、超お手頃価格で手に入るチャンスを見逃せるはずがない。
俺は渋る社長を事務所に引っ張って行って、無理やり購入契約を交わしたんだ。
「本当にいいのか?こんな怪しいヤツじゃなくて、出どころのちゃんとしたコルベットを探してやるが」
「そうすると100万じゃ、買えないだろ?
「まあ、そりゃあそうだが」
「よし!今、ネットで代金を振り込んだ。契約成立で、コイツは俺の物だな。社長、サンキュー!コイツに乗って帰るよ」
「…気をつけろよ。この店の電話番号は知ってるな。何かあったら連絡くれ」
ナンバーも付いているし、車検の残りもタップリあるので、契約を交わしたあとコルベットに乗って帰ってきた。
異常がないどころか最高のコンディションだぜ!
俺は、彼女に見せびらかしたくて、週末のドライブに誘ったんだ。
一目惚れってヤツだな。
車に恋してしまったんだ。
それに、こんなことを言ったら頭がおかしいって思われるかもしれないが、この車も俺を待っていたような気がしたんだよ。
まるで…男と女の出逢いのように。
運命を感じたね。
「社長、コイツ俺に売ってくれないか。ん?100万で引き取ったのに、売値も100万でいいのか?店の利益出ないじゃん」
「ああ…なんだか気味が悪くてな。あんまり店に置いておきたくないんだ」
「はあ?何だそれ」
「乗ってみたんだが…」
「やっぱりどこか悪いのか?」
「いや。車の程度は極上だよ。ただ…」
社長は、歯切れの悪い口調で自分の他に誰か乗っている気がしたと言った。
幽霊か。
亡霊に取り憑かれている車かよ。
でも俺は幽霊や心霊現象なんか信じていないし、そんな経験もしたことがない。
もし幽霊に会えるなら面白いぜ。
幽霊ぐらいで、前から欲しかったコルベットが、超お手頃価格で手に入るチャンスを見逃せるはずがない。
俺は渋る社長を事務所に引っ張って行って、無理やり購入契約を交わしたんだ。
「本当にいいのか?こんな怪しいヤツじゃなくて、出どころのちゃんとしたコルベットを探してやるが」
「そうすると100万じゃ、買えないだろ?
「まあ、そりゃあそうだが」
「よし!今、ネットで代金を振り込んだ。契約成立で、コイツは俺の物だな。社長、サンキュー!コイツに乗って帰るよ」
「…気をつけろよ。この店の電話番号は知ってるな。何かあったら連絡くれ」
ナンバーも付いているし、車検の残りもタップリあるので、契約を交わしたあとコルベットに乗って帰ってきた。
異常がないどころか最高のコンディションだぜ!
俺は、彼女に見せびらかしたくて、週末のドライブに誘ったんだ。