この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由
『もう、止めてくれ!』
それを実際に声として発していたのか、それすら定かではなかった。だが、俺の内側の感覚において、おそらく彼女はこう答えている。
『なんで、止めるの?』
『と、とにかく……このままでは』
自分の覚えた畏怖もそうだが、それ以上に彼女自身の心の方が問題だと感じた。自らの心の闇を少しでも埋めようと、こんなことを繰り返すのだとしたら――。
『松川さん、もう――よすんだ!』
――いずれ、松川土埜の心は、砕けてしまうのではないか。それが、俺の覚えた危惧の正体。
「今更、そんな風に言われても、許しませんから」
それは、現実の言葉。それを耳にして、俺はハッとする。
眼前では相変わらず、松川土埜が胸を上下に揺らし、俺を絶頂へと導こうとしていた。
いなくなっていた快楽が、倍になって帰ってくる。
「さあ――私の胸で、イって!」
彼女は左胸を押しつけて固定するようにしながら、右胸だけを上下に素早く振った。乳首がカリ首に擦れる感触が、ダメ押しのように俺を高めていく。
そして――
「ダッ、ダメだ! ぐっ、――――」
往生際悪く、限界を超えて我慢を続けた分、その反動は激しいものとなった。
「――――ぁ、あああっ!」
ビュルッ! ――と弾けた白濁が、胸の間から一直線に吹き上がると、頭上を越えてようやく失速し、それが彼女に降りかかっていった。
「ああんっ! す……すごい!」
顔面で迸る精液を受け止めて、彼女はなんとも満足げに笑う。
だが、その眼差しは――やはり、空虚だ。
【第三章おわり】
※読んでいただきましていつも感謝です!
可能でしたら拍手、エモ、ピックアップなどいただけますと励みになります。