この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に


 ううっ、頭がガンガンする……。

 気分は最悪で、心臓がうるさいくらいバクバクと鳴り続けた。

 こうなったのも、彼女たちがやって来たせいだ。

 もっとも俺としても迂闊であったことは認める。歓迎の意味を兼ねた今夜の晩餐の席で、普段ならほとんど口にしない酒をたらふくと飲んでしまった。彼女たちに勧められ、調子に乗ってしまったことは否めない。クールに振舞おうと心掛けていただけに、遺憾であり不覚だ。

 ビールからはじまり酎ハイに日本酒にワインと、酒に慣れてない人間が絶対してはいけない飲み方をした。その結果として今は一人、地下にある書斎(と、俺はそう呼ぶ)のベッドで熟睡することも叶わず、ウンウンと唸っている始末。冗談じゃない。俺らしくもなく、とんだ醜態である。

 上が騒がしいな。あいつら、まだ飲んでいるのか……。

 時折、一階から悲鳴にも似た笑い声があがり、続いてドタバタと床を踏み鳴らす音が聴こえていた。彼女たちは、まだまだ旅先の夜を満喫しているようだ。最近の若い世代(特に女性)の飲酒率なんて、かなり低いはずであるのに……。

 まあ、特に酒が好きそうなのは、あの二人か。夏輝(なつき)さんと高坂(こうさか)さん。最初の印象では、夏輝さんは明るくて人当たりのいい雰囲気。高坂さんの方はぱっと見でギャルっぽいから、瑞月(みずき)の友達としては、やや意外なタイプだった。

 瑞月の雰囲気が昔と変わってしまったのも、彼女の影響があるのかもしれないと感じていたが、どうもそう単純なことではなさそうだ。

 もう一人の松川(まつかわ)さんは眼鏡をかけた大人しそうな子で、酒も口をつける程度だった。まだ飲酒の経験がないのかもしれない。大学生になったばかりなのだから、その方が普通だろう。

 仮にも彼女たちをこの別荘に迎える立場(管理人)として、先に酔い潰れてしまったことが、とにかく情けないと感じてしまう。そうは言ってみても今はどうすることもできないので、とにかく体調が回復するまでは休むしかなかった。

 ああ、明日からまた面倒だな。それが本心に違いないが、一方では胸の片隅に僅かな希望を抱いてるような気もしている。結局は、俺も男ということなのか?

 それだって彼女たちが、あんな風に……否、今は難しく考えるのは、よそう。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ