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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に


 この一日のことに、うだうだと想いを馳せつつ、俺はようやく眠りに就く。そうして、どれくらいの時間が過ぎたころだったろう。

「んんっ……」

 身体に異常なほどの熱を覚え、苦悶にも似た声を洩らす。自分で発した音に呼応して、ぼんやりとながら意識が戻っていた。どうやら感じた熱は、飲酒による火照りとは違っている。なにか妙だ。

 血流が忙しく身体を巡っていくような感覚。明らかに自分とは別の意識によって、そうされていることに気づき、そして焦った。

 一体、どうなっている――!?

 疑問を浮かべた瞬間から、身体に受けている感触を脳がゆっくりと解析し状況の整理をはじめた。なにやら柔らかな弾力が、右肘に押しつけられている。時折、耳元に吹きかかる吐息が妙にくすぐったかった。そしてなにより驚くのは、下半身にも緩やかな刺激を受けていると感じたから。

 そこに一気に血液が集まってきて、勃起を自制するのは既に不可能だった。

「ああっ……!」

 情けない声を上げる。身体を更にぐっと密着され、しっかりと抱きつかれた。身体に乗せられた相手の片足が腹部に絡み、ふくらはぎの辺りで下腹部を刺激されている。

 すりすりと微妙に擦られると、股間は最早パンパンに膨れ上がってしまった。

 子供のころ、たまに妹の瑞月と一緒のベッドで寝ることがあった。瑞月が寝ぼけると、似たような感じで抱きつかれたものだが、当然ながら性を想起させない幼い時分の出来事である。そのころの瑞月は、まだ俺のことを兄として慕ってくれていた。

 もちろん、これが瑞月のはずがない。だったら、一体……?

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