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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?


「……」

 なにを考えていいのか。どうすればいいのか、俺はしばらくの間、途方に暮れていたのだろう。

 しかし毛布に包まれたままの彼女は、更にねっとりと自らの口を用い、既に爆ぜた男の猛りを浄めていた。

 俺は机を押してベッドから離し、彼女の身体から毛布を取り去る。

 彼女はようやく俺の猛りを解放すると、いつもの眼差しを向けた。足元に跪いたまま、俺を仰いでいる。

 どうしてだろう。不思議だ。あんなことをしておきながら、その顔は、とてもあどけなかった。

「松川さん……どうして?」

 聞くと、彼女は水を掬うように掌をかまえる。そこに口から精液を垂らし、大事そうにすべてを手の上に受けてから言った。

「……ごめんなさい」

 漆黒の瞳から、涙が零れた。

 その姿を見ながら、唇には瑞月とのキスの感触を残し、果たして俺はどう思えばいいのだろう。ひとつだけ理解していること。

 最低な気分は、たぶん、自分のせいだ。




【第四章おわり】



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