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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第5章 楽しい一夜の裏側で
日が明けて次の日。四人がこの別荘にやって来て、五日目のことだ。
病み上がりの瑞月を気遣ってのことだろう。この日は彼女たちも出かけることは控え、別荘とその周辺でくつろぐことにしたようだ。日中までは各々適当に時間を潰してくれたが、エネルギーの有り余る若い女子たちが大人しくしてくれたのも、それまでだった。
夏輝さんを中心に「退屈だから遊んでくださいよぉ」と迫られた俺は、苦肉の策として庭でのバーベキューを提案すると、これが意外にも好評を得る。全員の賛成を取りつけ、早速準備に取り掛かることにした。
やれやれ、俺としてはそんなテンションではあるが……。
用具は一通り揃っているはず。親父の客が来た時に、バーベキューでもてなすことがあったからだ。コンロはもちろん、テーブルは屋内の適当なものを外に出して使えばいいし、倉庫を探せばアウトドアチェアも人数分くらいはあるだろう。炭だって去年の使い残しが余っている。備長炭だ。
だから、必要なのは食材だけ。話し合いの末、買い出し班と居残り班に分かれて行動することになった。車を運転する俺は当然買い出し班で、そこに二人が同行。残りの二人は別荘に居残り、用具のチェックやセッティングを行うことになる。
しばらく使ってないコンロなどは、一度洗う必要があるだろう。どちらかといったら買い出しの方が気楽ということで、ジャンケンで買った二人が俺と一緒に出掛ける流れに。
「最初はグー! ジャンケンポン!」