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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第5章 楽しい一夜の裏側で


 ――と、様々あり、ようやくバーベキューの輪に戻った時だ。

「もう、なにしてたのよ」

 顔を見るなり早速、瑞月から文句を言われた。

 できるだけ自然に混ざろうと思ったのだが、出鼻を挫かれた格好である。

「わ、悪い……。ほんの一瞬、メモを取るつもりで書斎に行ったら、思ったより長引いてしまって」

「こんな時に、小説?」

 瑞月から疑わしそうな眼差しを向けられ、頭を掻きながら苦しい返答に終始する。

「書けそうな時に、できるだけ書きたいとゆーか……。いやっ、それなりに大事なことなんだ。そういった、小さな積み重ねがいずれ――」

 しどろもどろに、一体なにを話しているのか。もっと、さらっととぼけてしまえば、たぶん、なんでもないことだろう。

 この数日で、瑞月に嘘をつくのが何度目だろうと考えると、かなりの自己嫌悪に陥りそうだ。もちろん、それでも正直には言えないことだらけである。

 これで、瑞月の友達全員と、なんらかの身体的な接触を持ってしまったことに――否、初日のアレが夏輝木葉ということなら、三日目には既にそうなっていたわけだ。そう思うと、我ながら呆れる。

 止めよう。今、それを考えても憂鬱になるだけ。

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