この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 せっかく対等に感じていた関係が大きく揺らいだ気がして、なんだか面白くなかった。

 でも、それはそれ。おかげで、はじめての夜を中断することだけは避けられたのだから。

「じゃあ、入れるからな」

 些か雑に押し倒すと。

「ああん、わたしだってはじめてなんだから、優しくして」

「今更、どの口が言うんだよ」

「ふふふ、そうだね。でもさぁ」

「なんだよ。もうホントに入れるぞ」

 いい加減、少し面倒に思い、話しながらも朱海の上からのしかかっていた。

 すると、そんな俺を迎える構えを取りつつも、朱海は更に耳元でこんなことを囁くのだ。

「入れた瞬間から、わたしの初体験の相手は、涼一に上書きされるんだけどね」

「それ……どういう意味?」

「だって今までの相手のことは、アニキに隠し通せたってことになるの。もし今、わたしたちの関係がバレたら、わたしは涼一がはじめてだって言うよ」

「そんな嘘ついても、すぐにわかるだろ……」

「ええ、そうかなぁ? アニキは、わたしが処女だって今でも疑ってないのに?」

 た、確かに……! 仮にそうなった時、溺愛する妹より、俺の話に耳を傾けてくれるだろうか。否、そもそも黙って関係を持ってしまったことだけでも、逆鱗に触れることは間違いないだろう。

「あはは、ごめんごめん。これからって時に、アニキの話なんかしちゃって。平気平気、今までだって誤魔化せてこれたんだから」

「だけど……」

「じゃあ、やめとく?」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ