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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


 言いながら瑞月は、ゆっくりした動作で、左右の手で交互にブラジャーを押さえながら、右の肩紐を外し、次いで、左の肩紐を外した。

「ほら、言ってくれないと、見せてあげないよ」

 もう完全に拠り所を失ったピンクの布で胸を隠しながら、瑞月は言う。

 そして一段と、その瞳に妖しい光を帯びた。

「シャワーの時から、もう感じちゃってたの。だから、たぶん、見られたら、とても恥ずかしい」

「……」

「言ってくれないんだ、見たいって。でも、いいよ。だって――」

 ゴクリ、と俺は思わず喉を鳴らした。

「――そんな顔、してくれたから」

 パサ。

 瑞月は自分の胸を隠していたものを、捨てた。

「……」

 身体も動かせず、言葉も出せない。俺は完全に魅了されてしまったのだろうか。それでいて、瑞月の胸から目を離すことができない。

 小振りな膨らみは、しかし形は整っていて、肌白さと相まって、とても綺麗だ。

 そして、自分で言ったように、その先端は既にピリリと強ばっている。

「ほら、もっと近くで――見て」

 瑞月はそう言って、俺の顔の両側に手をついた。

 その弾みで、胸はプルンと揺れる。俺の目の前で。

「ね……お兄ちゃん」

 ぷっくりと硬くなっている瑞月の乳首が、口元に近づいてくる。

 そうして前傾となった姿勢のまま、瑞月はそれまで浮かしていた腰を、ペタンと腹部に落とした。

 その時、密着した辺りが、布越しではあるけれど、じわっと湿っているのを感じた。

 瑞月……妹? 血の繋がらない……それなら他人?

 頭の中では言葉が、意味の列を成してくれそうにない。

 劣情の波は、既に何度も打ちつけていて、俺の頼りない理性の器に、深いひび割れを幾つも刻み――最早、瓦解寸前。

 口を開き舌を出して、瑞月の可愛い乳首を舐めたい。その要求に抗えそうにない、そう感じた時だった。

「!?」

 ――スマホが鳴る。

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