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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由
――ねえ、気持ちいい?
笑顔で聞かれていた。愚問である。俺はとっくに快感に溺れていた。この顔を見ているのなら、聞かなくてもわかるはずだ。
クス、と彼女は笑み、勃起した一物を丹念に手で扱き上げる。両手の十本のしなやかな指が、それぞれ別々の意思を持ったように、蠢き絡みついた。
ど、どうして……こんなことを、するんだ?
俺は訊ねた。高まった感覚は既に頂点付近にまで昇りつめ、そこを遥かに突き抜けて爆発しそうな予兆がある。それを期待し、あるいは畏れて、身体をゾクゾクと震わせていた。
言ったじゃない。いつでも、してあげるって、さ。
彼女は甘くささやき、たった今、言葉を発したばかりの唇で、ちゅっ、と怒張の先端に口づけをする。とてもいやらしく、甘美な唇だ。
や、やめてくれ!
思わず懇願する。彼女の唇が魅惑的であるからこそ、俺は快感に溺れることを躊躇した。なのに身体――男の部分は、脈打って硬直し、施される感触にこの上もなく反応を示していた。心と身体の乖離が、酷くもどかしいが……。
本当に、やめていいの?
彼女は問いながら、反り返ったラインに舌を這わせた。まるで俺を試すように、ねっとりと執拗に絡みつかせている。その感触で心までも、蝕むように……。
いや、本当は……。
俺は既に、諦めかけている。彼女の口で愛でられながら、その整った顔を眺め、男の猛りを破裂させたい。どろどろとした口腔に包まれ、その最中でダラダラといつまでも果て続けたい。その濁った色の願望が、徐々に心を支配していった。
いいよ、イっても。もっと私を、汚して――。
彼女は俺の欲望を見越し、そのすべてをズルリと呑み果たしていった。そそり立った良からぬ想いの塊を、どこまでも深く。
こ、高坂さん……。
なぁに?
どうして、笑ってる?
フフ、楽しいから、かな。
それなら、なぜ――そんなにも、悲しそうなんだよ?
え……!?
彼女は驚いて俺を見つめ、その頬に一筋の涙を伝わらせた。
俺は、その反応に強いショックを受ける。