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Love triangle +1
第1章 礼音
頑として首を縦に動かさなかった礼音の行為が、ぴたりと止まる。
真理愛が恐る恐る足元を見れば、そこから顔を離した彼がいた。
淫液に塗れた口唇を赤い舌先がゆっくりと舐める様から目が離せないでいれば、意味深な笑みを向けられる。
見惚れていたなどと思われたら大変だと急いで視線を逸らせば、前触れなく礼音が吹き出す。
この場に似つかわしくない笑いに、真理愛は居心地が悪くて堪らない。

「初めからいつもそうやって可愛くいれば、余計な思いしないで済むのにな」
「これ以上神経逆撫でするような事してこないで」

演技などではない不思議そうな礼音の眼差しに、真理愛の怒りはピークに達する。

「仕事が終わったのを見計らったように、ライン寄越してきて。友達との約束があったのに、有無を言わさずキャンセルさせられて。待ち合わせの場所に向かえばラブホテルに直行で。シャワーもろくに浴びないままベッドに押し倒されて。それで怒んない人間がどこにいるのよ」

溜まりに溜まっていた不満を、ここぞとばかりに真理愛は爆発させた。
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