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Love triangle +1
第4章 背徳の戯れ
「ごめん、真理愛。冗談だよ。じょーだん」

利音は一瞬で、いつもの笑顔に戻る。

「真里愛可愛いから、つい苛めたくなっちゃうんだ。ごめんね?」

しゅんと項垂れた利音に、真理愛は小さく頷く。
色々思うところはあったが、とりあえず許さない事には始まらない。
まずは昼ご飯を程良い時間で切り上げないと、家に戻って家事を済ませる事も、夜の準備も儘ならなかった。

「お詫びに上タン塩焼いてあげる。あと、サーロインもカルビも。あ、野菜もバランス良く食べないとね」

トングを手に食材をいそいそと焼き始めた利音の横で、真理愛は乱れた服装を急いで直す。
昨日の夜からアパートに帰っていないので、職場に着て行った洋服のままだった。
もしも会社の同僚とでも鉢合わせしたら、帰宅していない事は一発でバレるだろう。
異性と一緒のところを目撃されれば、泊まりだったのかと推測されるだろうが、男2人連れは予測は立て辛い。
まさか3人でホテルにいたとは、普通は思わない。
その辺りは不本意ながら、助かる組み合わせとも言えた。
今まで何度か、職場の人間や友達に飲食店でばったり出くわした事もあった。
だが、その都度双子は完璧に対処していた。
少しも焦る事なく、元隣人且つ幼馴染又は友達を装い、その人物を見事に演じてみせる。
自分に不利になるような言動は、一切しない。
幸か不幸か、付き合っている相手にすら疑われる事もなく、もう7年が過ぎていた。
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