この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Love triangle +1
第5章 塁
追い掛けるにも足場は悪く、第一肝心の彼はとうに視界から消えていた。
恐らく家路に着く途中だったのだろうけど、どこに住んでいるのだろうか。
この土砂降りだ。
帰宅した頃には距離にかかわらず、恐らくずぶ濡れだろう。
せめてこの近くに家がありますようにと、祈らずにはいられなかった。
申し訳なく思い暫く葛藤したが、最終的には傘を開いた。
自分まで濡れて帰っては、折角の彼の厚意を無駄にする事になる。
取っ手には黒いマジックで『イケダ』の文字。
学生時代ならいざ知らず。
社会人で自分の持ち物に未だに記名する人がいるのだと、もの珍しさに思わず驚いてしまった。
そして、お世辞にも綺麗とは言えない字に、笑みが零れた。
雨は冷たかったけど、心は温かく、その傘を差して帰宅した。

「でも最初は、ナンパ目的なのかなって身構えちゃった。見ず知らずの男の人にいきなり声掛けられたら、女は怖いもん」

自分の場合は7年前の事もあり、普通の同性よりも警戒心は高い。
だから尚更驚いたし、体が強張りもした。
ただ過去を告白は出来ないので、世間一般的な範囲での話に留めていた。
真理愛の揶揄に、塁が慌てふためくのも常の事だった。
/256ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ