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Love triangle +1
第7章 3つのプロポーズ
「ほんとに、誰ともしてないの?」
「うん?」
「キス。私以外と」

唇が離れたタイミングで真理愛が尋ねれば、礼音の目がそれと分かるぐらいに見開かれ、やがて細くなる。

「してない。誓ってもいい」
「ただの確認。嬉しそうにしないで」

充足感に満ちた礼音の表情が、真理愛の癇に障る。
急いで否定するけれど、残念ながら誤解は解けそうになかった。

「ただの確認だとしても。お前からそんな事を訊いてきたのは初めてだ」
「だから違うって。たかがキス一つで大きな顔してこないで」

自分達に都合の良い方向へ持ってゆくのは彼らの十八番。
間近で微笑む礼音を煙たく思い、真理愛は受け流す。

「誰彼構わずセックスしてる人が言ったところで説得力皆無だから。スマホから女の人の連絡先全部消してたリオの方がまだ──」
「へえ?」

幾分かはまだまし程度に弟を引き合いに出したに過ぎなかったが、兄はいたく感心したようだった。
頷き、それからこちらを真っ直ぐに見てくる。

「約束通り女とは別れてきたし、連絡先消去するのくらい俺だって造作もない。お前が一言『嫌だからやめて欲しい』って言えば、他の女も二度と抱かない。利音と同じように俺も本気だ」

礼音の切々とした訴えに、真理愛は思わず呼吸を止めた。
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