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Love triangle +1
第4章 背徳の戯れ
「真理愛?」

ストローを齧ったまま動かなくなった真理愛を、利音は覗き込む。
心配そうな利音の声に、礼音もまた反対側から様子を窺ってくる。
顔にかかった長い髪に礼音が触れる間際。
真理愛は勢いよく顔を上げた。

「疲れてるに、決まってるでしょうが」

吃驚している兄弟を交互に睨む。

「絶倫二人を相手にする身にもなってみて。こっちは一人なんだからね。どれだけ疲れてると思ってんのよ。昨日も散々──」
「なあんだ。具合でも悪いのかと思ったよ」
「なんだってね、誰のせいだと」
「疲労回復には肉だ。肉を食え」
「回復って、だから誰のせいで」

利音が屈託なく笑い、礼音がちょうど焼き上がったカルビを口に寄せてくる。
思わず食べてしまってから、この兄弟のペースに嵌ってはいけないと真理愛は気を引き締め直す。

「そういう事を言ってるんじゃなくって」
「あ、また真理愛にあーんした!俺だって。真理愛、口開けて?」

同じくベストタイミングで焼かれたサーロインが、利音によって運ばれてくる。
食べ物を粗末には出来ない。
何より平等に接しないと、またまた機嫌を損ねてしまう。
真理愛は不承不承、それに応じる。
とは言え、そこは高級和牛。
上品な脂の甘さと旨味に、一瞬怒りも忘れてしまう。
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