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第4章 蠢く指、這い回る舌

志乃が感じ始めたのをみて、章介は本格的な愛撫に入った。志乃の首に吸い付いた。優しく口づけの雨を降らしながら、同時に敏感なわき腹を掃くように摩った。

「やめて」

志乃は首を左右に振って悲鳴を上げたが、章介は口づけの雨を降らし続ける。

チュチュチュ……。

口づけは、首から鎖骨へと徐々に移動し、やがて志乃のお椀を伏せたように形のいい乳房にたどり着いた。頂に桜色の乳首が固く尖りフルフルと震えている。

章介は、それを口に含むと思い切り吸い上げた。さんざん焦らされていた志乃の身体に火箸を当てられたような鋭い快感が走った。

「あんっ！」

志乃は悲鳴のような喘ぎ声を漏らした。

そのまま章介は舌先で乳首をレロレロと嬲るように舐める。もう一方の乳房も手で鷲掴みにして揉み上げ、指先で乳首をコリコリと摘まむ。

「う、ううっ――」

志乃は美しい額に皺をよせて、懸命に喘ぎ声が漏れるのを堪える。

しばらく乳房の揉み心地を楽しんだあと、章介は乳房から手を離し、下半身へと這わしていった。へその穴を軽く撫で、そのまま下へと滑らしていく。

指が淡い繊毛に届いた。毛を優しく引っ張るように撫でる。

「そこはダメ……」

志乃は弱々しい声で訴えた。

「どうしてですか」

しゃぶっていた乳首から唇を離して章介が尋ねた。

「…………」

志乃は、顔を横に向けたまま、頬をほんのりと赤く染めている。

「まさか感じておられるのではないでしょうな」

「…………」

「答えられませんか。よろしいでしょう。確かめてみればよいことですから」

章介の指が秘裂に沿って志乃の股間に潜っていった。

「うっ」

志乃が顔を顰めた。

「志乃殿、これはどうしたことです。しっとりと濡れてますぞ」

章介はそのまま潜り込ませた中指を軽く前後に動かした。クチュクチュと卑猥な水音が聞こえてきた。

「聞こえますか」

口元に笑みを浮かべて志乃に尋ねる。志乃は、ギュッと目をつぶったまま、子どもがいやいやをするように頭を左右に振った。