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落城
第4章 蠢く指、這い回る舌
「旦那、うまいもんですね。奥様、もう虫の息じゃないですか。目もトロンとして、すげえ色っぽい……。こっちもたまらなくなってきましたぜ」

悪太郎は、片手を褌(ふんどし)の中に入れて硬くなった肉棒を握り、軽く上下にしごき始めた。

「志乃様――!」

茜はあまりにも淫らな光景に衝撃を受けていた。大人の男女が何をするか、うすうす知ってはいたが、まさか恥部を舐められることは想像したこともなかった。

いつも毅然とした志乃が、すすり泣くような妖しい呻き声を漏らしている。

心臓がドキドキした。身体が火照る。下腹部の奥が熱くなっているのを感じる。

ギーッ。牢の扉が開き、悪太郎が入ってきた。褌の中に手を入れたまま欲望にギラギラした目で茜を見ている。

「きゃっ!」

茜は慌てて逃げようとしようとしたが、後手に縛られているせいでうまく立ち上がれず、体制を崩し転んでしまった。

「へへへ。お嬢さん、大丈夫かな」

駆け寄ってきた悪太郎に後ろから抱きしめられた。

「やめてっ、離してっ」

「そんなこと言わず、俺たちも楽しもうぜ」

悪太郎は、茜の耳をしゃぶりながら、着物の襟から手を差し込み、まだ硬さの残る乳房をやんわりと揉んだ。
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