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落城
第7章 敗北
身体の震えが収まると、志乃は上半身を章介の身体に預けるように倒した。

「佐々木殿、まだですか?」肩で息をしながら、志乃は言った。「私ばかり……」志乃の目から涙が零れた。章介よりも先に快楽の頂上に達してしまう自分が情けなかった。

「志乃殿がよければ、後ろから入れてもいいですか。拙者が一番好きな体位で、これをやるといつもすぐに出してしまうんですよ」

クックックッ。章介は卑猥な笑い声を出した。

志乃は蝋燭を見た。ほとんど蝋がなくなりかけている。時間はもうない。

「わかりました。やってください」

志乃は答えた。

「では――」

章介は、志乃との繋がりをいったん解くと、志乃を腹ばいに寝かせた。志乃の足元で膝立ちになり、両手でお尻を掴んで持ち上げる。

志乃は、顔を床に着けたままお尻を天井に向かって突き出す格好になった。あまりにも屈辱的な姿勢に志乃は顔を真っ赤にして歪めた。

「奥様、すげえかっこですね。お尻の穴が丸見えだ」

悪太郎は手を叩いて喜んでいる。茜は目をきつく閉じて横を向いていた。

章介は肉棒を掴むと、尖端を志乃の秘裂に当てた。そのまま腰を前に押し出していく。

「うっ――」

志乃は顔を床に擦りつけたまま眉間に皺を寄せた。

パン、パン、パン……。

章介が勢いよく腰を振った。極太の肉棒が糸を引いて肉襞を出入りする。

「あん、あん、あん……あうっ……」

志乃が苦しそうに喘ぎ声を漏らす。

屈辱的な態勢に志乃の嗜虐性が刺激されるのか、奥から次々と愛液が出てくる。章介の肉棒にべっとりと白い粘液が纏わりつく。

「最高です。志乃殿」

章介も興奮し、額に汗を浮かべて腰を打ち付ける。

「あ、あうっ……佐々木殿、まだですか?」

志乃は絶頂を迎えるのを必死に堪えていた。
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