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紅い部屋
第15章 11月中旬【打破】
上から下までゆっくり眺める。
白い肌。
ハリがあり形の良い乳房。
大きな乳輪はぷっくりと膨れた灰桜色。そこにピンと絶ちあがった太い乳首が厭らしさを際立たせている。
割と肉付きのいい腰回り。
中央の茂み。毛量は少な目。整える手入れはしていない。
指で合図して回れ右をさせる。
猫背の背中に叩きがいのありそうな大きな尻。大きいが垂れてはおらず形がいい。
太腿も細すぎず健康的、踝までスラリと伸びている。
どこにNGを出す要素があるのだろう。
思わず顎に手を当て考えた。
再び前を向かせると視線に居た堪れなくなったのか、内股にして股間を見せないように足掻いた。
「こっち。洗面台に来て」
背後のパウダールームは天井までの高さの大きな1枚鏡が付いている。
佐和は自分が鏡に写らないように隠れながら寄ってきた。
いちいち世話の焼ける子だ。
「うあ」
鏡の前に立たせた佐和の背後にピタリと付き、逃げられないように動きを封じた。
「この身体のどこが嫌なの?」
鏡の中の佐和は恥ずかしさで首まで真っ赤になっている。
背後から手を伸ばして紫色に変色した、右下腹部の傷に触れる。
ビクッと小さな肩が揺れた。
「まだ痛むの?」
「いいえ…もう10年以上前の傷ですから完治してます」
指の腹で凹凸したその跡をなぞった。痛みや痺れはなさそう。
佐和は鏡の中から不安顔で俺の様子をじっと見ている。
腹部を擦った手を、そのまま右胸に持って行き軽く乳房を鷲掴んだ。
「痛っ」
「気になるのは色?色白だから色素が薄いだけでしょう。乳輪も大きいし膨らんでいて厭らしくていいと思うけど」
鏡の中の彼女は八の字に眉を下げ困惑している。
乳房を掴んだまま、乳輪に爪を立てて引っ掻いた。
「ひ」
身体を捩る佐和の腰を左腕で抱え込み、その間も軽くカリカリと乳輪や乳首を弄ぶ。
息遣いが腕を通して伝わってくる。
「痛くて恥ずかしくて、逃げたいの?」
鏡の中の女は小さく横に首を振った。
起立した乳首を根元から先端へ向け爪先でなぞる。
ビクッと彼女の腰が引けて、尻が俺の太腿に当たった。
敏感な子。弄ぶのはここまでにしよう。
「洗面台の上で膝立てて座ってくれる?」
身体を持ち上げて台に乗せてやる。両方の内腿を叩いて股を拡げさせ覗き込んだ。