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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
鉄平は腕立て伏せの体勢を維持したまま、目だけを雄平へと向ける。雄平は苦しそうに顔を顰めて泣いている。
結局、このままでは苦痛が長く続くだけなのだ。
「雄平…父ちゃん、すぐにイクから…少し…動いていいか?」
雄平は小さく頷く。セックスの続行を決めたはいいが、雄平にはどうする事もできない。だから鉄平に身を任せるしかない。
雄平は鉄平の大胸筋に頭をくっつけて、背中にしがみついた。
まるで大木にぶら下がるナマケモノのような格好になる。
「雄平…いくぞ……?」
「う…うんっ……」
それ以上押し入る事はしない。まずは腰を引いて亀頭を出口へ向かわせる。慎重に行うべく、ゆっくり…ゆっくり…腰を引く。
「う…うわ…ああああああッ!!」
雄平は鉄平の背に腕を回したまま背を反らし叫んだ。その体がピクピク痙攣を起こす。
「ゆ…雄平!大丈夫か!?」
挿入するなら未だしも、抜く時にこんな大声をあげられるとは予想外の事で、鉄平は慌てて雄平の無事を確認した。
「はぁっ…はぁっ…だ…大丈夫だよ…とぉちゃっ……」
頭部を反らしていた雄平が顔を元の位置へと戻してくる。