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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
その顔は、頬が真っ赤に紅潮し、目の焦点が合っていない。
「おい、雄平…雄平っ!」
雄平はぼんやりと鉄平を見上げ、また「痛い」と口にした。
それでも両足はしっかりと鉄平の体を挟み込んでいるのだ。
「ぎゅうぅぅぅぅ……!!」
早く終わらせてやろう。
そう思って挿入させていくと、今度は体を縮こまらせて唸り声をあげる。その声は、雄平の声ではなく、仔犬の鳴き声のようなのだ。
(俺は…どうすればいい……?)
八方塞がりな鉄平の額には大量の汗が浮かぶ。勿論暑いからなのだが、心労からくる冷や汗でもある。
抜き差しどちらもが苦しそうで、それを見ている鉄平自身も快楽が遠のき緊張で身を強張らせる始末だ。
ただ、そんな状況でも膨れ上がったモノだけは硬度を失わず突き刺さったままなのだ。
まるでペニス自体が意志を持っているかのようだ。
雄平の中に種を撒き散らしたい……と。
「とぉちゃ…はやくぅ……」
早く抜けって事か?
早く動けって事か??
どちらにしても、次は引く番だ。
ぬちゃ…ぬちゃぬちゃぬちゃ……
がっちり嵌まった結合部から卑猥な音をたてながら鉄平の巨根が放り出されてくる。