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Call Girl
第1章 Call 1
「高橋さんも、私の事を想ってくれてるわ」
「それなら尚の事良くないな」
「だから、これから先は指名があっても他の女の子をやって欲しいの」
「わかったよ。そう言う理由なら仕方ないな」
藤堂はそう言うとため息を付いた。
高橋はこのクラブの中でもかなりの常連さんである。
その常連である高橋を断るのは心苦しくもあった。
しかし、佳穂がこう言うのなら仕方ないと藤堂は思っていた。
高橋は既婚者だ。
本気になられても困るし佳穂の気持ちを想うと尚の事他の子を派遣するしかなかった。
「佳穂ちゃん、これからは指名があっても断るから安心して」
「ありがとう」
そう言うと佳穂は微笑んだ。
佳穂と高橋の関係はこうして終わりを告げたのである。
だが、佳穂のコールガールとしての仕事は続いてゆくのであった。