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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第3章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 後編
ずっと もう 数か月も

彼に対して そうなんじゃないかって

自分の中で 抱いては

否定して 無かった事にして来ていた


彼への感情を 


言葉にしてもいいのかと 問う


それを言うのもおこがましいと

私には許されないのだと
ずっと 自分を騙して騙して

否定し続けて来ていた


自分の本心だ


フッと 影が降りて来て


宇梶に上から見つめられながら
見下ろされてしまって


昨日の夜に 彼のマンションで

同じ様にこの目に見下ろされて


自分の事を考えて居るのかと
そう問いかけられたのを思い出す

分からない事だらけ…なんて

全部 嘘だ

自分が自分についた嘘でしかなくて


本当は 彼の事しか

頭になくて

それを認めたくなくて

ずっと 否定して


分からない事にして居たんだ ずっと



私は 彼の事が


圭吾さんの事が


ずっと…好き…だったんだなって


そう 認識してしまって

それを 自分の中で否定せずに
自分の気持ちの中で 繰り返せば


好き

好き…


好き…でしか なくて



好きを言葉に出来ない代わりに

先に 言葉よりも溢れて


零れてしまっていた


涙を…


彼に唇でそっと掬われる


「…っ、何…してっ」

それを宇梶に止めさせようと
グイと彼の身体を押しのけようとするも
身体をその腕でしっかりと
抱きしめられてしまって

押しのける所か 身じろぐ事も出来なくて


「俺の為で、俺の所為でしょ?」

「圭…吾ッ、さん…、言わせ…て?」


ずっと 自分の中にありながら

否定され続けるしか無かった感情に


行き場が欲しくて


そう彼に 強請った


「それは、ダメ」


彼の口から出た言葉は
肯定でなく否定で


「…んっ、どうし…てッ?」


拒絶されたかの様な
そんな気持ちになりつつ
その理由を 求める


「それ、あいりからさ
言われちゃったらさ?
俺、マジでヤバいかも、知んねぇし」

何がどうヤバいのか
こっちだって相当ヤバいのに

「んっ、でも、言いたくてッ、
こっちも…ッ、限界…になりそう」

言わないで欲しいとでも
言いたげな彼にそう伝えると

そのまま 唇を塞がれてしまって
熱い蕩ける様なキスをされてしまう


「んっ、…ふぁ、んッ、ぁ」

「んっ、あいり…ッ」

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