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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第3章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 後編

キス…気持ちい…い

頭がふわふわして来る

こんなに キスって
気持ち良かった…っけ?


「…キス、してるだけなのに、
こんなになっちまう…訳?」

信じられないと言いたげに
宇梶が漏らす様にして言って

「…マジで、ヤバすぎ…ッ。
ハァ…、頭…沸きそ…だわ」

そう言って ふぅ――っと
細く吐き出した ため息の様な
吐息と その額に手を当てながら
何かに堪える表情が

堪らない程の色気に満ちていて

その表情を
ずっと 見て居たいとさえ
私に思わせて来るから
ドキドキと自分の心臓が騒がしい

「あいり…ッ」

ちゅぅ…と 頬にキスをされて
そのまま 頬から耳元へと
彼のキスが移動して来て

「んっ、んん゛ッ、圭吾…っさ…んッ」

宇梶にキスをされた場所が
ビリビリと痺れて
甘い甘い痺れが 身体と頭を支配する

キス…されてるだけなのに
全身が溶けてしまいそうな程に

気持ちいい…のだ


「…あいりッ、
…マジ、好き…なんだけど?
どうしてくれんの?俺の事さ、
こんなにしちゃって、ちゃんと
責任…さ、取ってくれる?」

「なっ、先…言っちゃ…ダメッ」

「そう言うのは、
こっちが先に言うもんだし?」

そう言って 恥ずかしそうにしながら
ポリっと自分の頬を掻いて


「俺さ、意外とちゃんと。
あいりの事、好きだと思うんだけど」

「私だって、好きです…から。
圭吾さんの…事ッ、好きですから」


スッと宇梶の手が
あいりの頬に触れて来て
俯きがちになっていた顔を

上に上げられてしまって
視線と視線を合わされる


「両想い?」

「…みたい…です」


夜景の見える 部屋の大きな窓の

その向こう側に輝く夜景なんて 

お互いの事しか 見えて無くて 

忘れてしまっていて


夢中になって キスを何度も交わす

二つの影が 映る


「んっ、圭…吾、さんッ、好きッ」


チュ…クチュ…

お互いの唇を食み合って
舌で舌を求めあって
溺れる様にして キスをする


「…んっ、俺も…、好き…ッ。
好きすぎて、どうしようもねぇし?
これ、マジ、どうしてくれんの?」

そう困った様にして 
彼がキスの合間に

そう問いかけて来るけど

満更でも無さそうな顔をしていて


「えっと、じゃあ、私は
責任を…取ればいいですか?」

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