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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第5章 雨
コップを洗い、水切りカゴへ。来たルートを戻り、スミカは応接間へ戻った。
「ただいまです」
「うん」
彼はさっきと同じ格好でソファーにいた。ノートパソコンのモニターを見ながらキーボードを打っている。
「牛乳ごちそうさまでした」
「うん」
「あのう」
「なんだ」
「トイレはどこでしょう」
キーボードを打つのを止め、彼が顔を上げた。
「そっちのドアを出て左だ」
「ありがとうございます」
彼女の"ありがとうございます"の"あ"を発音したときには、彼の目はすでにもうパソコンへ戻っていた。
近くてよかったとホッとしながら、スミカはトイレに向かった。ひと気のない廊下は、なんだか怖かったからだ。
「ただいまです」
「うん」
彼はさっきと同じ格好でソファーにいた。ノートパソコンのモニターを見ながらキーボードを打っている。
「牛乳ごちそうさまでした」
「うん」
「あのう」
「なんだ」
「トイレはどこでしょう」
キーボードを打つのを止め、彼が顔を上げた。
「そっちのドアを出て左だ」
「ありがとうございます」
彼女の"ありがとうございます"の"あ"を発音したときには、彼の目はすでにもうパソコンへ戻っていた。
近くてよかったとホッとしながら、スミカはトイレに向かった。ひと気のない廊下は、なんだか怖かったからだ。