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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第5章 雨
持ってきた食器を流しで、そこにあった洗剤とスポンジを使って丁寧に洗う。横にあった水切りカゴに、洗い終えた皿とフォークをそうっと置く。下がっていたタオルで濡れた手を拭いた。
冷蔵庫を開けてみる。封が開いた牛乳のパックとオレンジジュースに缶ビールが三本、タッパーが二つ。あとは何もない。
牛乳を出し、テーブルの上に置く。その辺を探したがコップは見つからない。
あ、そうだと、食器棚を開けてみる。上の段にあった。たくさんのコップやグラスが並んでいる。きちんと整頓されているけれど、あまり使われていないような、そんな印象を受けた。
一番シンプルなコップを選び、牛乳を注ぐ。椅子が見当たらないので立ったまま飲んだ。
静かだ。自分の喉が鳴る、ごくっごくっという音がやけに大きく聞こえる。
「ふう」
ため息と雨の音。あとは、しんとしている。彼が言ったように、他に誰もいないらしい。
冷蔵庫を開けてみる。封が開いた牛乳のパックとオレンジジュースに缶ビールが三本、タッパーが二つ。あとは何もない。
牛乳を出し、テーブルの上に置く。その辺を探したがコップは見つからない。
あ、そうだと、食器棚を開けてみる。上の段にあった。たくさんのコップやグラスが並んでいる。きちんと整頓されているけれど、あまり使われていないような、そんな印象を受けた。
一番シンプルなコップを選び、牛乳を注ぐ。椅子が見当たらないので立ったまま飲んだ。
静かだ。自分の喉が鳴る、ごくっごくっという音がやけに大きく聞こえる。
「ふう」
ため息と雨の音。あとは、しんとしている。彼が言ったように、他に誰もいないらしい。